原田宗典

私、という名の人生。

たしかに愛着というのは、 ボンノウのひとつです。 私はまだ修行が足りませんね。 原田宗典著 「和尚の人生の場合」 109ページより

「いいこと?歯はね、使わなきゃダメよ。  遠慮して柔らかいものばかり噛んでいると  弱くなっちゃうんだから。どんどん使わなきゃダメ。  歯はね、使えば使うほどに丈夫になっていくんだから」  命も同じよ。と言われているかのように、私は感じた。...

便利さと豊かさ

ニューヨークには「コンビニ」がないので、確かに不便ではある。 ちょっとした買物、例えばボールペンを一本手に入れるにも、 それなりの手間がかかってしまう。 しかし一見、無駄に思えるその手間こそが、 滞在中のぼくの心を“豊か”にしてくれていたの...

ヤシの樹よりも高い建物を建ててはならない島より

我々は、はたして正確なものを追い求めているのか? それとも具体的な何かを追い求めているのか? よく考えてみるとどうも後者のような気がする。 原田宗典著 「数字とヤシの樹」 100ページより

表紙の印象とは違います。

「人の作りだした物や形や大きさには、  必ず理由があるものだよ。  自然界と違って、  ごく短いサイクルで淘汰されていく。」 原田宗典著 「屑籠一杯の剃刀」 9ページより

見学ノススメ

お芝居というものは 物語の筋を客に知らせることではない。 舞台上にいる役者たちの “状態”を見せることが、 お芝居なのである。 原田宗典著 「見学ノススメ」 172ページより

平凡なんてありえない

この世には、“平凡ではない状態”しかないのだが、 その存在に具体的な輪郭を与えるために、対立概念としての、 “平凡”があたかも存在するかのようにしているだけなのである。 原田宗典著 「平凡なんてありえない」  55ページより

目の前に写真機があれば

役者は目の前に台本があれば、それを演じるだけだ。 こんなことやって何になるんだと考え込んでしまうことが、 一番いけない。 原田宗典著 「何者でもない」  232ページ

再演して!

観たかったなぁ。 原田宗典著 「彼の人生の場合と彼女の人生の場合」

うららぁ~うぅららぁ~

学習と忘却は、 まるで食物と脱糞のように 深い関わり合いを持っていて、 どちらか一方だけという選択は 許されないのである。 まったくもって厄介だ。 リンダ困っちゃう。(原文ママ) 原田宗典著 はたらく青年(中公文庫の方) 53ページより