読

多くの動物たちはわれわれが思っていたよりもずっとしたたかである。 　 70ページより

「戦争」はこんなにも具体的であるのに、 「平和」とは何と抽象的なものなのだろう。 57ページより

初雪は初恋に似ている。清純で、淡々として、 積もるほどに耐えきれるほどの重さになり、 いつか想い出だけ残して消えていく。 24ページより

私は師匠の長岡さんから３つの言葉を教わりました。 バカヤロー（それでいいと思っているのか） コノヤロー（そんなこともわからにのか） （いいから）早くしろ 　 92ページから

抽象的な概念は写真で追い詰めようとしても、 強く握ると乾いた砂のようにさらさらと指からこぼれ落ちてしまった。　水越武 　 『山と渓谷 2015年9月号』　154ページから

「ここは、影がきちんと黒いわね。」 西加奈子　『しずく』　122ページから

眠っている人にとって、夜は存在しない。 夜を存在させているのは、眠らずに起きている人たちだ。 　 原田宗典　『メメント・モリ』　新潮2015年8月号　30ページから ＃大好きな作家が蘇ってきた。

何十億という星が瞬きもせず冷やかに彼を見下ろしていた。 　 『星をつぐもの』　7ページから

「新しい市場に出向くときは、 アグレッシブにならないようにいつも自分をセーブしています。」 　 『世界の伸びてる中小・ベンチャー企業は何を考えているのか？』　67ページから

「あとは絵や美術へのコンプレックスもあったかもしれません。 絵だと手作業じゃないですか。 その才能はなかったけど、写真なら機械的に作品を作れますからね。」　渡辺幸雄 　 『PEAKS　2015年2月号』　105ページから

「つまりよ、葉書を書くわけでもない、 積極的に反応するわけでもない、 じいっと聴いてくれてる人がいる。」 　 『ラストレター』　　82ページから

スクエアな画面は 周りに何があるのかなと いろんな想像力がわきますね。　　　マイケル・ケンナ 　 『アサヒカメラ　2015年4月号』　46ページから